権力者たちの贖罪

 2116年3月15日 23:59(地球時間)

地球最後の日。
小惑星アポカリプスが大気圏へ突入し、数分後には全てを飲み込もうとしていた。

火星への移住シャトルはすでに最終便を発射。
しかし、湊は最後まで地球に残された人々を観察していた。

🔥 ネオ・トーキョー:地球最後の都市

権力者たちは絶望していた。

「終わりだ…… すべて終わった……」

「こんなはずじゃなかった…… 私は特別なはずだったのに……」

彼らは金も権力も何も通用しない現実を目の当たりにし、涙を流しながら崩れ落ちていた。

その時——

「最後の救助船を発進させる。乗りたければ来い。」

湊の声が、通信を通じて響いた。

「……嘘だろ? 私たちを助けるのか?」

「なぜ…… もう我々には価値がないのに……?」

彼らは信じられない表情を浮かべながらも、生存本能に突き動かされ、次々と避難船へ駆け込んだ。

🚀 救助船《リデンプション01》発進。

彼らが乗り込んだ瞬間、小惑星アポカリプスが地球を直撃。
背後の地球が赤黒い炎に包まれ、完全に崩壊していった。

「……本当に終わったんだな、地球は。」

涙を流しながら、彼らは消えゆく故郷を見つめていた。


 権力者たちの再出発

🚀 火星・ミナト・シティ

権力者たちは火星に到着すると、すぐに湊の前に呼び出された。

「火星は地球のような社会ではない。」

「お前たちの地位も財産も、ここでは無意味だ。」

湊は厳格な口調で言い渡した。

🔥 火星での新たなルール
✅ 1. 地球での地位・財産・権利の全剥奪
✅ 2. すべての者が「平等な開拓者」として生活
✅ 3. 労働の義務:自ら働かなければ食料も水も得られない
✅ 4. 火星共和国への忠誠誓約

権力者たちはその言葉に震えた。

「つまり…… 私たちは、一からやり直すしかないのか……?」

「そんな…… これまで築いてきたものは全て無意味だというのか……?」

だが、選択肢はなかった。
火星で生きたければ、受け入れるしかない。


 一時的な「更生」

最初の数週間、彼らはそれなりに真面目に働いた。

💪 元大統領が農場で汗を流す
「……信じられん。私が土を掘る日が来るとはな……」

🔧 元CEOが水道工事の手伝いをする
「地球では管理職として命令するだけだったが…… まさか自分でパイプを運ぶことになるとは……」

彼らの態度は、表面上は従順だった。
だが、それは「今は従うしかない」という打算的な計算に過ぎなかった。


 抗う者たち

3ヶ月後——。

次第に、彼らの中から「不満」を抱く者たちが現れ始めた。

「なぜ、こんな生活をしなければならないんだ?」

「火星には資源がある。このままではなく、もっと“合理的”に管理すべきだ。」

彼らは徐々に影響力を持ち始め、密かに「旧支配層の再結束」を計画し始めた。

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